本文へスキップ

農業版ワーキングホリデイ(援農)の仕組みを研究するページです

TEL. 0739-35-1199

〒646-0001 和歌山県田辺市上秋津4558-8

援農ワーキングホリデイAGRI WORKING HOLIDAY

援農ワーキングホリデイの考え方

 一般にワーキング・ホリデー制度と呼ばれているのは,二国間・地域間の取り決めに基づき,各国・地域が,相手国の青少年に対して、自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため、一定期間の休暇を過ごす活動とその間の滞在費を補うための就労を相互に認める制度です。
 しかし、私たちが取り組もうとしているのは、日本の農村の大きな課題でもある援農型ワーキングホリデイです。今日、農村の置かれています現状は厳しく、私たちの暮らす秋津野でも同じように、日本の農村地域では,後継者および担い手不足,高齢化,遊休・廃園農地の増加といった問題に併せて,農業の担い手育成が最も重要な問題となっています。こうした担い手不足への対応策としての農村ワーキングホリデーです。これは、援農ボランテイアの仕組みと交流も取り入れて、農作業を手伝う代わりに農家に寝食を提供してもらう取り組みです。しかし、それには相互の理解と満足がなければ、こういた仕組みは持続は出来ません。ただの労働力の援農ではなくて、労働力以上の価値の発掘と、よりよいワーキングホリデイのシステム構築を目標にすすんでいます。 

農村(援農)ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデー みかん収穫 農業や農村に関心を持ら、田舎暮らしや農作業をしてみたいと希望する都市住民に、繁忙期で猫の手も借りたい地元農家が寝食を無償で提供する仕組みを指します。農家と共に農作業に汗を流し、農村でのありのままの生活を体験することが特徴です。
 農家との深い交流を特徴とする日本型グー」−ン・ツーリズムのなかでも、最も「鏡効果(交流による他者の目線を借りた気づき)」の高い形態といえます。
 なお、農村ワーキングホリデーの先進地・長野県飯田市では、都市と農村の「パートナーシップ事業」として1997年から取り組まれており、農村ワーキングホリデーヘの参加を契機として、田舎暮らし志向のlターン若や新規就農者が増加するなど農村再生に画期的な成果を挙げていることから、全国的に注目を集めている仕組みです。

農村(援農)ワーキングホリデーへの期待

 農村地域が抱える問題解決は喫緊の課題ですが、行政主導で事業化しても効果が持続しないことも多々あります。その点、農村ワーキングホリデーは、地域の未来を考えたいという思いさえあれば、住民が自発的に始めることができる取り組みです。地域主導であれば住民の力が最大限に発揮され、事業費の有無や行政担当者の異動に左右されない継続的な活動につながるでしょう。若者が農村に滞在することで、後継者不足に悩み閉塞感のある地域は活気づきます。世襲のみにとらわれない農業・農村の新たな担い手を増やすきっかけになればと期待しています。

ワーキングホリデーの意義

ワーキングホリデー バークミン入れ 一般の社会人を対象とした農村ワーキングホリデーには移住・定住の効果が期待されます。また、その後の農産物の購入など経済的なつながりにも発展する可能生もあります。
 大学生による農村ワーキングホリデーの場合はすぐに経済や援農に結びつく訳ではありません。しかし、これから社会人として次世代を担う大学生たちと一緒に汗を流しながら農業・農村への思いを語り合うという数日間は、貴重な世代間交流の機会となっています。「参加した学生が、農業への温かい理解者となって日本の何処かの農村を支えてくれれば良い」という受入農家の言葉から、農業の懐の深さが窺えます。







ワーキングホリデイのもう一つの効果

 都市と農村が交流し、それを通じて地域を再評価するという動きがいろいろな地域や場面で出てきている。援農やワーキングホリデイで農家とかかわる。直売所で農産物を買う、農家レストランで食事をする。農産物の収穫体験や農作業体験をするなど、ここ秋津野においてねも、様々なグリーンツーリズムが行われるようになってきています。どれも、都市部の人々が、無理のない関わり方で地域を支えるということであり、その交流は農山村が自信と誇りを取り戻すことにつながっている。
 明治大学の小田切教授は、都市と農山村の交流は、そういう人々が入ることによって、地域の資源を再評価できる点に大きな意味がある。交流の「鏡効果」と呼んでいるが、交流をする人間が、あたかも鏡を持ってその地域に入るように、その地域の魅力や課題を映し出す。そこを見すえることから農山村の地域づくりはスタートする。交流がもたらす経済効果などの直接効果よりも、いわば間接効果に意味がある。まさに、私たちが目指していますグリーンツーリズムでありワーキングホリデイでもあります。

バナースペース

株式会社秋津野

〒646-0001
和歌山県田辺市上秋津4558-8

TEL 0739-35-1199
FAX 0739-35-1192